今回はあなたが貰っているお給料と払っている税金について説明します。
皆さんは税金ってなんであんなに分かりづらい図とか言葉を並べるの?
そんなふうに感じたことありませんか?
僕も調べてみて思いましたが、本っっっ当に不親切だと思います!!
難しい表や言葉を使って、わざと理解できないようにしているんじゃないかと思うくらい悪意すら感じましたw
僕は商業科目も経済学も金融関係の仕事もなにもしていません。
皆さんと同じです。
なにも知識がない素人だから専門用語を知らなくても税金ってこういう仕組みだよ!と同じ目線で説明できると思います!
一番大事なのは、なによりも自分自身で理解できるように調べることです。
コレを観ているということは、少なからず知りたい、勉強したい、得をしたいと思っているはずです。
その前提をもってして、意欲、関心を高めるきっかけになればいいなぁという思いで書いていきます。
まずは一番の話の本質となる所得に関する税について説明します。
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所得税ってなに?
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そもそも年収と所得って?
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課税所得と所得控除ってなに?
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いったん所得税計算しましょう
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税額控除は効果絶大
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あまり知られていない復興特別所得税
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まとめ
「所得税」ってなに?
「所得税とは」結論から言えば
稼いだ分から税金が掛かる部分を計算して税金を納めるものです。
ただただ稼いだお金の全てに税金がかかるわけではありません。
『所得税』=『課税所得』×『税率』−『税額控除』
ざーっくり言うとこれです。
さっそくの専門用語でごめんなさい(泣)
あまり聞いたことのない課税所得や税額控除というワードが出ましたが
ちゃんと一から説明していきますね^^
そもそも年収と所得ってなに?
文字通り自分が得たお金ってところは一緒なんですが、ちょっと違うんですよ。
大多数の方は企業やお店に正社員、パート、派遣、アルバイトなどで勤めて、仕事をしてお給料をもらっていますよね?
これは『給与所得』と言って、会社からお給料(給与)という形でお金をもらったということになります。
他には社長(事業主)なり株なり不動産なり、いろんなお金のもらい方が有りますが、今回は大多数側のお給料のみと言う方にスポットを当てて進めます。
まず給料日には給与明細をもらうと思います。
その明細に大体1番上の目立つところに
『総支給』そして1番最後に『振込金額』なんて書いてありますよね?
振込金額はあなたの一番身近である「手取り」です。
ですが、会社があなたに支払っている実際のお金は『総支給』の方なんです。
そこから社会保険やら税金やらが引かれてあなたに振り込まれます。
1月から12月までに会社からあなたに支払われた「総支給の合計」があなたの1年間の収入
つまり『年収』になるのです。
次に『所得』ですが、上に書いた年収に対して『給与所得控除』が引かれます。
これもあまり聞かない単語ですよね?
給与?所得?控除?どれなん?みたいなね笑
まあ簡単に言えばお給料を貰ってる人の経費みたいなものです。
例えば
- スーツのクリーニング
- 事務職なら電卓やボールペン
- 飲食店なら油汚れに強い洗剤にハンドクリーム
- 通勤用の車や自転車
何かしら仕事をするうえで使うだろうから経費として収入から省いてあげるよ!
そんな感覚で大丈夫ですw
令和2年の給与所得控除
仮に年収500万円だとしたら
500万 -(500万×20%+44万円)=356万円
となるので144万円の給与所得控除を受け、所得は356万円という事になります。
実はこの「年収」や「所得」は、年末に会社からもらう「源泉徴収票」に書いてありますよ^^
「支払金額」が年収
「給与所得控除後の金額」が所得となります。
年収が分かったら次は『課税所得』を計算します。
課税所得と所得控除ってなに?
『課税所得』は文字通り、税が課せられる部分の所得です。
「課税所得」=「所得」−『所得控除』
所得控除とは年収から経費を引いた所得に対して、人によってさまざまな出費があるはずだから税金をかけられる部分を少なくしてくれるって感じです^^
所得控除の中には基礎、社会保険、配偶者、扶養、寄附金特別控除(ふるさと納税)など、聞いたことがあるような内容もあると思います。
現状14種類あるので興味があればググってどんな控除があるかを調べてみることをオススメします^^
ちなみにこれも源泉徴収票に
「生命保険控除」や「社会保険料」や「地震保険」など書いてあります。
仮に「所得」が356万円で「所得控除」が100万円だった場合
356万−100万円で「課税所得」は256万円となります。
ここまで分かればだいぶリテラシーが高まりましたね♪
いったん所得税を計算しましょう
「所得」から「所得控除」を引いた「課税所得」
この金額に「所得税率」を掛ける事で『所得税額』と呼ばれるものがいったん決まります。
令和2年の所得税率の速算表
この税率が一般的に「所得税」と認識される税率ですね。
高所得者ほど高い税率が掛けられているのがわかると思います。
世間的にお金持ちとはいえ、働いたうちの45%持って行かれたら悲惨ですよね…
脱税したくなる気持ちも分かります(捕まるかもっと取られるかしますけどw)
仮に課税所得が256万円だった場合
256万円 × 10% − 97500 = 158500
と計算されます。
ここまでよく頑張って見てくれました!
次で最後です!
税額控除』は効果絶大
計算した「所得税額」に対して『税額控除』と言うものが引かれます。
名前の通り、所得にかかってくる「税」の「金額」を「控除」してあげるよ!というものです。
種類としては配当控除、政党等寄附金控除など株に関するものや政治団体に寄付したお金、なんていうあまり身近ではないものもあります。
一番身近なもので言ったらマイホームを購入した際の住宅借入金特別控除(住宅ローン控除)あたりですかね^^?
これらは決められた所得税額から直接引いてくれるため、所得税に対する節税効果は絶大です!
ただ、節税のために寄付をしたり家を買う事が本当にあなたの得になるかは考える必要があります。
税金が安くなるから家を買おう!となるのは待ってくださいね!
ちゃんとお金の支出を考えずに家を買って家計を圧迫しローンが払えなくってローン破産なんてしたら本末転倒ですから^^
※期間限定の話
あまり知られていませんが『復興特別所得税』というものがあります。
令和19年までの間はこの税額控除を受けたあとの金額に2.1%の復興特別所得税というものが上乗せされます。
仮に15万円の所得税だったら3150円です。
僕も税金を勉強するまでは知りませんでした(汗)
知らないうちに増税してたことはショックでしたが、ここに気付けたことがリテラシーが高まった証だと捉えましょうw
今回の内容をまとめると
(年収−給与所得控除-所得控除)×税率−税額控除(+復興特別所得税2.1%)=所得税
- お給料から給与所得控除を受ける=給与所得控除の金額(所得金額)
- 所得金額から所得控除を受ける=課税所得
- 課税所得に所得税率をかける=所得税額
- 所得税額から税額控除を受ける
- 税額控除を受けた金額に2.1%の復興特別所得を課せる
色んなサイトで見る難しい図や言葉が並んだ所得税の流れをの仕組みを説明しましたが、ざっくりとした仕組みだけでも理解してもらえれば嬉しいです^^
参考までに
あなたが得られるお金のうち
総支給(給与)から
社会保険や税金が引かれ(マイナス)
〇〇控除が税金を免除(プラス)してくれる。
となるので〇〇控除が増えれば税金を少なく出来る、もしくは返ってくるということになります。
給与は残業や手当てなどで増やすことは出来ても、残業を少なくしたら当然手元にくるお金も減りますよね。
もちろん給料を少なく見せる事もできません(脱税になりますからねw)
なので、この控除されるものを増やすことがいわゆる節税と呼ばれるものに当たります。
その辺りも僕の知っている範囲で書いていきたいと思います。
最後にこの記事を読んでみて少しでも税金やお金のことに関心が湧いたら
来月の給与明細の項目をちょっとだけ意識して見てください!
知るだけではなく実感することであなたのリテラシーが今以上に高まっていくはずです^^
最後まで読んでいただきありがとうございます!
今後もこういった内容を配信していきますので興味が湧いたら覗いてください♪